一般の斜張橋の斜材保護管の調査は、高所作業車を用いた目視点検やクライミング技術を応用した人力による手法等で損傷等の調査を行っているのが現状であります。しかし、点検可能な範囲に制限があり、点検員の安全面について留意する必要がある等の問題があります。そこで、安全に効率的に点検作業を実施するために、点検ロボットの開発を行いました。
本装置は、斜張橋の斜ケーブルの外観変状および内部鋼材の変状を点検できる自走式の点検ロボットです。斜ケーブルの保護管表面の破損状況を、カメラ撮影によりリアルタイムに確認できます。また、検査センサーにより、ケーブル素線の部分的破断等を非破壊点検することができます。
上下駆動部でローラーで斜材を挟んで装置の自重により押さえ込む構造であり、幅広い斜材径に適用できます。