私たちは、2012 年 12 月 2 日に引き起こした笹子トンネル天井板崩落事故を決して忘れず、お客さまに安全な高速道路を提供し続けることこそ、最大の使命であるとの強い決意のもと、安全性向上への「5つの取組み方針」に基づく不断の取組みを、PDCAサイクルを着実に実践しながら深化させていきます。
点検実施体制について、これまでの点検に関する研修やOJTに加えて、個人の習熟度を示す独自の資格制度を新たに構築して、資格保有者を点検業務に配置しました。今後は、新たに公益財団法人高速道路調査会が創設した「高速道路点検診断資格」を積極的に受験し、より多くの資格保有者を点検業務に配置していきます。
見えない部分・見えにくい部位の点検に対応するために、各種非破壊検査機器を整備するとともに、赤外線を用いた鋼橋の疲労亀裂の判定システムなどの新技術の開発を行いました。
また、近接による点検が困難な箇所には、構造物点検ヘリシステム(SCIMUS)などの開発を行いアクセス手段の更なる充実を図っています。
点検及び補修結果のデータ管理について、システムへの確実な記録の実施に加え、位置情報を付加したデータ管理を採用するなど、以降の維持管理業務により活用しやすくなるためのシステム改修をNEXCO中日本とともに実施しました。
安全に関する事項をチェックする体制については、全社的な安全管理や労働安全衛生を所掌する部署(安全品質管理部)を新たに設置し、安全に関する情報の収集・発信や、安全パトロールや事故の分析・対策の検討を行うこととしました。
より実践的な研修を行うために、実際の高速道路と同じ施設での点検や作業をトレーニングできる研修施設を新たに整備し、実施することとしました。(2016年10月開所)
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