中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社は、2007年12月25日に事業を開始して以来、NEXCO中日本グループの一員として、「安全を何よりも優先し」、「最高水準の技術の提供」、「考えて行動する企業」を目指すことを企業理念に掲げて業務に取り組んできました。私たちの使命は、高速道路の維持管理・保全を担う会社として、お客さまに「安全・安心・快適」にご利用いただける道路空間・サービスを提供し、地域社会の発展と国民の暮らしの向上に貢献することです。高速道路はコロナ禍においても、利用の減少は他の交通機関に比べ限定的で、重要な社会インフラとして、暮らしの中に定着しています。
安全面については、「お客さまに安全な高速道路を提供し続けること」こそ最大の使命であるとの強い決意のもと、安全性向上に向けて不断の取り組みを行うため5つの経営方針をまとめ、グループ一体となってPDCAサイクルを着実に実践しながら継続しています。5つの経営方針とは、①安全を最優先とする企業文化の醸成、②道路構造物の経年劣化や潜在的リスクに対応した業務プロセスの継続的改善、③安全活動の推進、④安全を支える人財の育成、⑤安全性向上に向けた着実かつ効率的な事業の推進です。
技術面ではDX*1を推進し、電子決裁、リモート環境の整備、BIツール*2やRPA*3などを積極的に導入するほか、橋梁やトンネル等の構造物や路面の点検及び異常検知、渋滞検知などにおいて多彩な技術開発を成し遂げてきました。また、脱炭素化の観点から保有する業務車両も順次、低排出ガス車へ転換中です。さらに、NEXCO中日本が推進する「i-MOVEMENT」に対応し、高速道路のマネジメントの高度化、効率化にも貢献しています。
人財育成においては、各種研修の充実、高速道路点検診断資格など公的資格の取得を推進するほか、技術力の向上・伝承・指導者育成、新人育成、働きがいの向上、女性活躍推進などさまざまな観点からきめ細かな施策を実施しています。
今後とも経営環境の変化に合わせて調整を図りながら、経営理念の実現に向けての歩みを続けていく所存です。ご理解とご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長
森山 陽一
*1 デジタル・トランスフォーメーション。デジタル技術により、事業構造やビジネスモデルを変革すること。
*2 ビジネス・インテリジェンス・ツール。企業内にある多様なデータを分析・可視化して、経営に役立てるソフトウェアのこと。
*3 ロボティック・プロセス・オートメーション。人間がPCで行ってきた作業を機械的に自動で行う仕組みのこと。