トンネルとは、日本の複雑な地質条件下の中で、山岳部に道路を確保するためにその時代に応じた各種工法により建設された構造物です。トンネルの坑口部では斜面の挙動、降雨等による地形の変化に加え、トンネル内部では地下水の変動、地質の不均一性に伴うトンネル内空の変状等が発生することもあります。
私たちは、これらの事象に対して保全管理技術を活かし、高速道路の重要な使命である安全・快適・定時性を確保するために点検業務を実施しています。
トンネル(本体)の点検業務は、高速道路の重要な使命を果たすために、要求する目的や内容に応じて以下のとおりに区分されています。
初期点検
開通前の初期状況を把握することを目的に行う点検
日常点検
主に車上目視・車上感覚から変状を早期に発見することを目的に行う点検
定期点検
長期的に良好な状態に維持するために、変状状況を把握するための近接目視、触診や打音を定期的に行う点検
臨時点検
日常点検の補完や地震・異常気象時や災害・重大事故発生時において行う点検
覆工コンクリート
劣化、はく離・はく落、漏水ひび割れ、エフロレッセンス
内装工
内装板の取付金具・ボルトの腐食、損傷、タイル内装等のはく落、損傷状況
路面・排水設備
路面の段差や排水設備の不良