2024.10.22

JICAの開発途上国支援「道路維持管理」研修に協力しました。

 

JICA(独立行政法人国際協力機構)の開発途上国支援の一つ、道路維持研修が行われ、中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京が案内役を務めました。

研修は、各国から受講者を招き、日本の道路維持管理について学んでもらうというもの。

受講者は、フィリピン、タジキスタンなど11か国からの12人。各国の省庁で運輸や道路建設などを担当する方々です。

10月16日(水)は一日かけて、当社の技術研修所と中央道で行われている耐震補強やリニューアル工事の現場を案内し、NEXCO中日本グループの保全技術と現場力を見ていただきました。

技術研修所では、老朽化して現場から撤去した実際の床版を見ながら、劣化や損傷のメカニズムを学んでいただきました。

中央道・小原第二橋(鋼上部工)耐震補強工事、中央道・多摩川橋床版取替工事の現場の視察では、「素材は何か」「従来とどこが違うのか」「コストはどうなっているか」など次から次へと質問があり、終了時間を延長するほどでした。

 

今回、日本の高速道路における事後保全から予防保全への転換を目指す取組みや日本特有の耐震補強工事、都市部の道路でお客さまへの影響を最小限にする床版取替工事の施工方法などをご紹介しました。

本邦研修で学ばれたことを各国の道路維持管理計画策定にどう取り入れられるかは難しい課題ですが、少しでも寄与できれば幸いです。

 

 

技術研修所では、橋梁の劣化・損傷メカニズムやさまざまな形式の橋梁伸縮装置、支承の詳細構造を解説

皆さん、動画撮影するなど熱心です

トラス橋・耐震補強工事の現場視察ではフルハーネス装着体験も

日本でも初となる、重交通路線で2車線確保しながらの床版取替工事現場。日が暮れそうになっても質問がやみませんでした

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